【喉頭挙上を変えていく為には?】
~姿勢と嚥下の関係性~
目次
先日は、喉頭挙上を変えていくためのアプローチをお伝えするセミナーでした。
姿勢と嚥下
との繋がりや、
なぜ、嚥下が舌骨上筋群だけのアプローチで変わらないのか?
なぜ身体的アプローチが必須なのか?
そして、
なぜ効果が持続しないのか?
などをお伝えしました。
姿勢と嚥下は最近では当たり前のように言われ出しました。
これは、
当会発足時期から取り扱っていて、
アプローチにしても、
日が経つにつれ増えています。
そーやって活動を続けていくごとに、
いろんな要素はパクられていきます(笑)
ですので、
咳嗽へのアプローチも、
嚥下圧へのアプローチも、
気切へのアプローチも、
先行期へのアプローチも、
誤嚥性肺炎へのアプローチも、
発声へのアプローチも、
構音へのアプローチも、
そして、
摂食嚥下運動療法や
今度の
摂食嚥下に特化した脳画像など、
しばらくしたらパクられていくでしょう(笑)
それが、よりバージョンアップして、内容もいいなら、
より、業界として発展していくので、スゴくいいことです。
ちなみに、当会で紹介している徒手療法は、効果実証済みのアプローチです。
ですが、
どう使っていくのか?
が重要になり、
患者さんに合わせてカスタマイズしていく必要があります。
手の感覚のいい人、
普段からどこに問題点があって、
なぜそういった現象が起きているのか?
と、
考えている人であれば、
すぐにでも使えるようになっていきます。
また、
養成コースでの参加者は、
考え方からお伝えしていっていますので、
初めは難しいかも知れないですが、
徐々に使っていけるようになっています。
しかし、
○○の症状=▲▲のアプローチ
と単一的な考え方から抜け出せずにいると、
「よくわからない」
となりがちです。
特に喉頭挙上となると、
今までのSTの概念から外れた内容になってます。
そもそも、
何故喉頭挙上が出来ないのでしょうか?
理由を
筋、骨格レベルに落とし込んで考えたことがありますか?
多くの方が口にするのが、
喉頭挙上不全=舌骨上筋群の筋力低下
です。
中には、そういった患者さんもいるでしょう。
しかしながら、多くの患者さんは、そこが問題なわけではないです。
安直な例えをするなら、
上向いて飲み込んだ時、
飲み込みにくさを感じますよね?
それって舌骨上筋群の問題でしょうか?
ってことです。
姿勢が関係しますので、
頭頚部前突位の問題もあれば、
それを作り出している
胸郭や、骨盤、
そして、下肢からの影響があります。
その影響を取り除いた状態で、
STとして、
直接的嚥下練習や間接的嚥下練習をいれていくことで、
より持続性があり、より効果的となります。
全てをSTがやれるわけではないですが、
影響する問題がわかれば、PT.OTに、依頼が出来ます。
また、PT.OTなら、
そのままSTにつないでいくことで、変わっていきます。
お互いに
嚥下と全身を知っているか知っていないか
で、チームアプローチも
意味合いや質も
大きく変わってきます。
ちなみに、
なぜ??
の解答を探すように
考察→try→再考察
を繰り返している人にとっては、
引き出しがかなり増えるため、
臨床で結果をだしていきやすいです。
そういったこともあり、
実は
専門学校や大学の教員の方も
参加されています。
と、
最近では、嚥下のセミナーも増えていますので、
当会の受講というよりも、
何故??
を追求するということ
と、
嚥下を
全身からの影響も含めて考えてみる
ということをしてみてくださいね!
どんなセミナーでも考えるヒントはたくさん転がっていますよ!