【完全側臥位が嚥下に与える影響】

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目次

~嚥下を再度考える~

先日は、シーティングとタッチングのセミナーでした。

その中でも話をしていましたが、
少し前に新聞にも載っていた完全側臥位についてお伝えしていきます。

さて、
新聞に載っていたのが、
完全側臥位になると、
食べれる人が続出!!

みたいな、内容でした。

実は患者さんの部屋に、
やれよ!!
と言わんばかりに貼られてて、覚えていました。

さて、完全側臥位になると食べれる人は、どういった人でしょうか?

ここで考えて欲しいことは、
「その人達は、どういった人達なのか?」

です。

一概に、
食べれるようになる!

といいつつも、
どういった疾患の人達の分類なのか?

年齢層は?

男女別では?

など、
条件設定が必ず存在します。

その条件設定に合ったような患者さんなら、可能かもしれません。

あとは、
機能的な面での評価と、患者さんの反応がどう出るか?

によっても左右されます。

ということで、完全側臥位のメリットや、どういった反応が出やすいのかをお伝えすると、

・側臥位になることで、
頭部の後方への押し付けが軽減する。

・舌骨上筋の緊張の調整や、下顎の閉口を促しやすくなる

といったメリットがあります。

あと、
麻痺がある方なら、

非麻痺側を下にすることで、
麻痺側を向くことで梨状陥凹が広がる
食道入口部が広がりやすい方で飲み込める

といったメリットがあります。

また、
そこに、
ギャッチアップをするのか?しないのか?

によって、
相手の嚥下能力に則した機能を代償できたりします。

ようは、
飲み込みにおける代償法
でしかなく、

代償法を用いて嚥下を繰り返すことで、
嚥下における
「運動」
が行われる訳です。

嚥下に使われる筋が使われやすくなり、
廃用に陥ってる場合、繰り返し嚥下することで廃用が取れてきます。

また、運動学習もされます。

そういった過程を経て、
「食べれる」ようになります。

ただ単に情報を鵜呑みにして、
そのままやればいい、
エビデンスがあるから、

といった、
患者さんの状態を全く見ていない

なんてことはしてないですよね!?

情報を一度吟味しつつ、より患者さんに合った方法を試してみてくださいね!

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