【提供までの過程を整理する】
目次
~思考を整理することで見えてくることとは?~
最近、臨床実習の学生を担当しています。
かれこれ、中長期の臨床実習を50名くらいは担当していますが、
久々にSVCVともに担当です。
今回、
臨床実習の在り方ややり方が変わったこともあり、
レポート作成はなく、
デイリーノートとレジュメ作成は必須で、
後は、クリニカルクラークシップということで、学校からの要請の上やってますが、
やり方が今までとは違うことに加えて、
今まで見た学生は、物の見事に男性ばっかりだったのですが、
初の女性ということもあり、
めちゃくちゃ気を遣ってます(笑)
クリニカルクラークシップということで、日々の臨床の中で教えてますが、その中でも、しっかりと理学療法プロセスを身に付けられるように指導しています。
と、いうのも、
前回のレジュメを見ることで、
どこが出来ていて、
どこが出来てないのか、
どんなことを考えられて、
どんなことが考えることが出来てないのか、
といった、その学生の思考がほぼ読み取れるんですよね。
もちろん、そこに質問をすることで、より臨床を組み立てる上で必要なピースの抜けがわかる訳なんですが。
そこを埋めて上げられるように、疑問を投げかけ、
答えてもらう、
また、実際にやってみて考えてもらう。
そして、ピースをある程度埋めていきつつ、
一連の流れを伝える。
そうすることで、
より理学療法プロセスが身に付きやすく、
臨床を考えていく過程が見えてきます。
では、なぜそんなことが分かるのか?
ということですが、
それは、
臨床をどう組みたてるのか、
その過程を知っているから
です。
例えば、
スタートとゴールまでの全体を映し出したGoogleマップで見ると、
なんとなく、どこを通って行くのかが想像出来ますよね。
そして、ちょっと分かりにくいなぁってところは、拡大して詳細を調べてみて、確認しますよね。
それと同じように、
全体を把握して、
足らない部分は、個々で引き出して、より細かに伝える
その細かい部分も整理されてるので、
必要なものを必要なだけ取り出しが出来るんです。
出来上がりの完成図があって、
細かな設計図がある
そんなイメージでもあります。
それがあるからこそ、
指導する時間は短く、
それでいて、学生側もわかりやすい
ってなるので、
お互いにメリットがあります。
これは、OTでもSTでも同じです。
嚥下分野に関しても、
これがしっかりとあるのと、
ないのとでは、
臨床が全然変わってきます。
特に、
「全身から嚥下をみる」
となると、
より、整理された状態でないとわからなくなっていき、
要素を所々にもっていても
点でしかないため、
線にするには、
自分で整理して線にするか、
線にしてもらえるような指導を受けるか、
になりますが、
多くの方は線になれていない状態だったりします。
ってことで、
今一度、自分の臨床過程を図で書いて説明できるくらいにまで整理してみると、
より臨床がやりやすくなりますよ!