【声門加圧を高めるには?】
~セミナー報告と声門加圧の方法とは?~
先日で、
前期の関東関西の
咳嗽セミナーが修了しました。咳嗽は、
吸気、
声門加圧、
呼出、といった過程からなり、
吸気をいかに効率的にするか?によって、呼出量が変化します。例えCOPDであっても、この辺りは変わりません。そもそも、
「吸う」
ことを、ある要素から阻害されてしまっています。これは、もちろん、
姿勢の影響も大きく関わってきます。姿勢が変われば、
胸椎腰椎のアライメントが変わり、
胸郭のアライメントも変化していきます。が、関節の動きや筋により、
アライメントを戻しにくい状況になることが、
臨床上よくあります。この影響について、
胸郭の解剖学運動学をお伝えし、
且つ、
関節や筋へ、どうアプローチしていくのか?をお伝えしました。触りなれてないこともあるため、講師やインストラクターが、一人一人について指導したり、
実際にやってみて感覚を伝えたりしています。特に驚かれるのは、
呼吸介助の手法です。多くの方は間違ったやり方をしていて、
逆に相手に苦しい思いをさせていることになってしまっています。それも、実感してもらい、
例え急性期の状態がかなり悪い方でも、
胸郭の動きや吸気が変わる手法をお伝えしています。これもやりなれていけば、
かなり効果的な技法です。と、
ここでは、主に吸気呼気を変えていく手技手法をお伝えしていて、声門加圧を高める方法は、発声練習をすること、
声門閉鎖トレーニングをすること、
など、運動療法をお伝えしています。発声練習は、
「ただしゃべる」
だけでも、声帯を引き伸ばすための筋収縮を促していき、
やせ細った声帯を蘇らせていくことが出来ます。廃用に陥ると、
声帯そのものもやせ細り、
誤嚥防止機構としての働きも弱くなります。声門加圧を高めるためには、
声門閉鎖が出来ないと、
加圧することが出来ずに、
効果的な咳嗽にならないこともあります。この辺りは、
発声セミナーで、
解剖学運動学に基づき、
より効率的に筋収縮を促す方法や、
どの発声がどこに作用するのか?
など、ボイストレーニグの観点も含めて、関東で開催しますので、
参加される方はお楽しみに!と、
少し紹介が入りましたが、如何に吸気を効率的にとるか?
加圧出来るだけの声門閉鎖があるか?
加圧した後に、吐き出す筋出力があるのか?を考えていかないといけないので、咳嗽に関わる骨、筋の評価もしないといけないです。使えている部分と、
使えていない部分、そして、
阻害している要因。ここを見る目と感覚、
さらに、
そこからアプローチに至るまでの思考。PT.OTであれば、なんとなくわかるかもしれませんが、
STやその他職種では難しいかもしれないので、
是非、多職種で相談し、
協力しあって、アプローチしてみてくださいね!P.S.
上記紹介した関東発声セミナーは、残席6です。P.S.2
関西では、
摂食嚥下機能の考慮した脳画像の見方と、神経生理学的アプローチも、残席7です。P.S.3
関東では、
来年度にはなりますが、
また新たなコースが出来そうです。きっと、STの職域を広げていくことにも繋がるかもしれません。お楽しみに!