【シャキア法の大罪】
目次
よくあるシャキア法の使用方法とは?
舌骨上筋群を鍛える為、
または、
食道入口部開大の方法
として知られる、このシャキア法。
さて、あなたはしっかりと、効果を出せていますでしょうか??
いろんな症例報告をきくことがありますが、
決まって、このシャキア法がアプローチに取り入れています。
そして、
対象者は、
年齢も80代半ば以降の方で、
HDS-RやMMSEはかなり低く、
また、
円背もあり、
ヒドい人なら背臥位姿勢で、
枕1つでは足らない人も。
その中で、
頭部のみ屈曲という、
自動での動きや、
自動介助、
といった介助での方法
をして、
上手く舌骨上筋群に収縮が入れられているでしょうか?
上手く舌骨上筋群に収縮が入っているのならいいです。
が、
そもそも、舌骨上筋群が問題と言える根拠は何でしょう?
根拠があって、
舌骨上筋群に対してアプローチして、
しっかりと収縮が得られ、
嚥下状態に対して反応が変化している
のなら、
それは、アプローチとしては正解かも知れません。
さて、
あなたは根拠として、
しっかりと持ち、
反応を読み取り、
アプローチがいい結果を産んでいますでしょうか?
今回題名にも挙げたのは、ちょっと大袈裟かもしれませんが・・・
シャキア法がもたらした問題としては、
喉頭挙上力低下=舌骨上筋群の筋力低下
として認識されてしまっていることが一つあげられます。
ホントに、
無意味にシャキア法を取り入れてるケースが多いように思います。
様々なケースを診てきましたし、
アドバイスとしても行ってきましたが、
なかなか舌骨上筋群が問題と言えるケースは少ないです。
また、
シャキア法を取り入れることで、
より悪くなっている方もいらっしゃいます。
シャキア法を行った結果悪化した例とは?
それは、
頭部屈曲でなく、頭頸部屈曲ということによって、
頸部の緊張をあげてしまっている例です。
そもそも、
シャキア法を
一般の、
健常者であっても、
若い方であっても、
舌骨上筋群だけを働かせて、
頭部だけを屈曲できる人は、
ほぼいません。
多くは、
胸鎖乳突筋を働かせるか、
頸部全体を固めてしまう
ことが多いです。
実際にやってみてください。
自分が上手く出来ないのに、
相手に上手くやれるか?
となると、
絶対的に難しいです。
それを相手にさせ続ける
となると、
状態が悪い人や高齢者、
となると、
嚥下筋の働き自体が悪くなることが多々あります。
それが、ふたつめの問題です。
効果的なシャキア法を行うためには?
ですので、
シャキア法を行うにしても、
そのやり方、使い方、
は、
相手の身体状況考えて、
しっかりと相手の反応をみつつ、
代償の少ないようにしていく必要があります。
ということで、
喉頭挙上力低下は、ホントに舌骨上筋群の問題ですか?
また、
シャキア法、ホントに、正しく使えていますか?