【嚥下障害を捉えるためには?】
嚥下障害を捉える為に、よくするのはボトムアップでの考え方。
スクリーニングテストとして、RSSTや、MWSTなどで判別してそこから組み立てていく方法。
もちろんRSSTやMWSTでの反応を診ながら、ある程度の、
問題となる期と、
impairmentの予測
は出来るものの、
それだけでは足らなく、
見落としがあり、もっと善くなるべきなのに、立ち止まってしまうこともある。
では、どう診ていくのか?
それは、トップダウンの考え方。
食場面から、
姿勢、
摂食方法と、動作、
口腔機能
を診て、
さらに、
食形態による嚥下時の変化
これらを総合的に診て、評価して、
Impairmentの予測を立てていく。
その立てたImpairmentの予測を
検査測定をして、照らし合わせていき、
問題のないImpairmentを排除し、
精査していく。
これに、ボトムアップで考えたモノとを統合することで、繋がりもみえ、優先順位も決めやすくなってくる。
なので、
いかに問題となるImpairmentを想起出来るか?
これは無いだろうと頭で勝手に決めつけて、排除していることも、実は問題だったりすることもあるので、
どれだけのことを、
『考えられるか』
が治療における推論に、
厚みを持たせていけるようになるし、
治療に説得力が出てくる。
そのためには、
まずは、しっかりと食場面を診て、
『PT.OT.STの間で意見を交換する』
ことが、
トップダウンの考え方を深めていく第一歩になるのではないだろうか。
また、こういったことが出来ると、
現場に摂食嚥下の必要性を訴えることも、
協力体勢をとっていくことも、
他職種での連携を図ることも、
出来てくると思いますよ。