STの積極的な介入で経口摂取率が約6倍に!
日本慢性期医療協会にて、中枢神経疾患などの患者に対して、言語聴覚士(ST)が積極的な摂食嚥下訓練を行うことで、経口摂取率が約6倍に向上するという調査結果を発表しています。
ここでいう、
「積極的な介入」
というのは、
主には口腔ケアであったり、飲水や食物摂取の機会回数を増したということ!
理由としては、
PT・OTでは当たり前に思われている、神経筋促通運動と同じであり、
反射を誘発させる頻度を増やすことで、反射までの閾値を下げることにつながり、
反応しやすい環境を作っているからです。
これは、脳血管系の治療で、PTやOTは常に行って促通していっていますよね。
なのに、ST分野では、そんな基礎すら教えていないので、こういったことが初めてのように言われます!!
また、
嚥下反射を改善させていくためには、
環椎後頭顆関節や頸椎での神経圧迫を改善させるか、
脳脊髄液の循環改善による脳機能の改善、
そして、繰り返し反射を促通させ、閾値を下げていく、
以外には、改善させていくことは難しいです。
さて、ここで、STがこういったことに対してアプローチできるのか?
といったら、正直難しいと思います。
また、PT・OTがこういったことに対して、注目し、アプローチしているか?
といったら、それも極少人数だと思います。
リハビリの業界では、
PT・OTが嚥下を知らない、STは、身体のことを知らない!!
これが、実状です。
これは、ほんとに大問題だと思っています!
ってことで、この現状を変えていくために、セミナー活動しているわけです。
そして、今後、どんどん、地域包括化が進み、在宅中心の医療に変わっていった際に、
摂食嚥下は絶対的に必要とされる分野であり、この分野に強いことは、
すなわち即戦力でもあり、訪問事業所によっては、欠かせない人材にもなることができます!!
是非医療職の方は、最先端の嚥下へのアプローチ法を学びに来てくださいね。